
この世の中、お金が全て…そう思いたくはありませんが、基本的にお金がなければなにもできません。
旦那や主婦がお小遣いに不満を抱えているように、子どもだってお小遣いに悩んでいます。
その悩みは、親と代わりなく『交友関係』にかかわっているんですね。
子どもには子どもだけにしかわからない世界があります。
子どものお小遣いの少なさが、いじめや万引きなど大きく問題を及ぼします。
この記事では以下についてわかります【目次開く】
子どものお小遣い事情と交友関係
現代、子どもの遊ぶものは、昔と大きく変わってきていますよね。
スマホを持つのはもはや当然。それだけでも、大変大きな出費です。
私は、長男が小学4年生からスマホを持たせています。2人目の長女は、小学校1年生からでした。物騒な世の中、防犯手段と連絡用です。
親にとっては、かなり家計を圧迫します。苦しいながらも、心配でスマホを持たせている家庭も多いでしょう。
また今は広い公園でも、『ボール遊び禁止』という看板があるくらい。事故多発で、どんどんなくなる遊具。スペースがあるのに、遊べない公園。
子どもは風の子なんて言葉、もう今は言わないんでしょうね。「外に出て遊びなさい。」などとも言えない時代です。
友達と遊んでいても、ゲーム機を持ってネット対戦している様子。なんだかな〜という気持ちになります。
ゲームを持っていて当たり前。では、持っていない子どもは?
ママカーストや旦那の会社でのパワハラ同様、起こりうる可能性があるいじめです。
- お小遣いが少ないため、欲しいものが買えない
- 家計が苦しいから、みんなが持っているものを持たせてもらえない
こんな悩みを抱えるんですね。
そのため一緒に遊べず、嫌味を言うお友達だっています。
ママカーストの大人バージョンですよ。そりゃ大人がするくらいだから、子どもがしたって当たり前です。
そして、お小遣いで悩んだり、いじめで追いやられた子どもが取る行動…。盗み・万引きです。
子どものお小遣い事情
お小遣い欲しさに家で泥棒する子ども
私が小学校4年生の頃、転校してきた女の子がいたんですね。
その子は母子家庭で、昼間お母さんが家にいませんでした。
お小遣いをどのくらいもらっていたのかはわかりませんが、その子は家の引き出しの財布からお金を出していたんです。
「何やってるの?なんのお金?」と聞くと、「だってお金ないもん。」と一言。母親の予備の財布からお金を抜いているようでした。
子どもが、お小遣い欲しさに家の中で行う泥棒…今考えても疑問に思えて仕方ありません。
たとえ数100円1000円であっても、黙って抜くなんて…かなりの常習犯のようでした。
お小遣いがなくて万引き
私の息子が中学の頃、警察署から電話がありました。
息子が、万引きで捕まっという連絡でした
私は、中学の頃の子どもへのお小遣いは5,000円。その他、ゲームソフトや洋服などは全て別でした。
小学生から教えてきたことが「万引きするくらいなら、ママが絶対なんとかして買ってあげる。たとえ100万のものが欲しくても、絶対に言いなさい。」
常に言ってきていたので、もう倒れそうなほどのショック。本当にめまいがしました。
警察へ行くと、仲のいい友達と2人で捕まっていたんですね。
警察に聞くと防犯カメラの映像では、友達が『腕ぬき』(と言っていたような気がします)で、ゲームソフトを万引きしたのだとか。コートの袖を抜いて、中でこっそり盗む方法らしいです。
息子は全く違う場所にいて、友達が万引きしているのを知りませんでした。
『よかった』という安堵感を感じながら、帰りの車の中での会話。
「もぉママ死ぬかと思ったよ。」「万引きなんか絶対しないよ。ママずっと言ってたし。」ちょっぴり嬉し涙が出た瞬間でした。
友達は、お小遣いが月に1,000円だったそうです。
みんな持っているけど、自分は持ってないないため一緒に遊べない…きっと、悩んでいたのでしょうね。
物が買えないため他人の家から窃盗
娘が小学校3年生の頃、友達が遊びにきました。
仲よさそうに遊んでいる中、ジュースとお菓子を机に出した時、友達の異変に気がつきました。
ソワソワして、膨らんだスカートのポケットをずっと押さえていたんですね。
「どうしたの?ポッケに何入れてるの?」と聞いても「なんでもない」と言い張る子ども。
「一回見せて?」「家の鍵のキーホルダーが入ってるだけ!」「そうなんだ。キーホルダーってどんな?かわいいの?」「…。」
焦って、最終的に泣き出してしまったお友達。
ポケットの中には、娘の持っていた小さなお財布が…。中には、数100円しか入っていませんでしたが、子どもとはいえ、れっきとした窃盗です。
ですが、どうしても欲しかったんですね。
泣いたということは、悪い行為と認識している証。認識しながらも、子どもにはどうする事もできないお小遣いの悩みなんです。
子どもはお小遣いを稼げない
大人の場合どれだけ忙しいにしても、お小遣いを手に入れようと思えば自分でなんとかできます。
でも子どもは、稼げないため何をしても手に入らないお小遣い。
一番切実だと言ってもいいでしょう。
そりゃ「子どもは子どもだから当たり前。」「食べさせてもらう立場だからしょうがない。」となるかもしれません。
でもこの言葉…どこかで聞き覚えがあると思いませんか。
お金の管理をしているケチで横暴な夫が、妻に言うセリフと似ていますね。

ある意味、強者・弱者と言えるかもしれません。
このような言われ方をしてきたとすれば、子どもの思春期の反抗が大きくなるのも仕方がありませんね。
子どもにお小遣いを多く与えすぎてもいけません。
でも、子どもの立場になって考える必要もありそうですね。