ごく普通に恋愛し、一生一緒にいようねと誓い合った仲。
とても優しかった彼氏、結婚してからも何も変わりなく、過ごしていたはず。
なのに、いつのまにかその優しさはどこへやら…。変わってしまった旦那。
結婚前、彼氏でいた頃と別人のようになってしまった旦那さま。なぜ、夫は変わってしまったのでしょうか?
あるご夫婦の、妻の立場・夫の立場からのそれぞれの言い分から考えていきましょう。この記事では以下についてわかります【目次開く】
結婚前は優しかったのに【なぜ夫は変わったの?】
〜実例〜35歳 妻の言い分
私は主人のことがあまりタイプではなく、他の男性と付き合いをしていました。
どうやら主人は私と付き合いたかったようで、友達付き合いが10年ほど続いた後、ある日告白されたんです。
何しろ、主人は元友達。
結婚なんて全く視野に入れずに付き合っていましたが、何となく付き合っているうちに、真摯な性格に惹かれていき結婚に至りました。
いつも柔らかな口調で会話してくれるし、常に気遣ってくれる優しく温和な性格。それが、いつのまにか乱暴になったというか、ちょっと気にくわない事があれば八つ当たりするし、これっぽっちの気遣いもしてくれなくなりました。
パートへ行き、家事育児こなしているのに、労いの言葉もかけてくれない。
初めはしてくれていた家の手伝いも、全くしてくれなくなったし、気に入らないことがあれば、黙ってムッとしたまま。
「なんでいつも黙るの?何とか言って。」と聞いても無言だし、あげくに怒り出します。
食卓に出した大皿の料理は、自分が好きなものは1つも残さずに食べてしまいます。
「なんで全部食べちゃうの?私まだ1つしか食べてないのに。」と言えば、不機嫌になってしまうし、子ども以下ですよね。
子どもができてからは、もっと変わったように思います。せっかくの楽しい家族旅行の計画だって、全て私任せ。
「行ってから考えればいいだろ。」と言って、スマホでゲームをしてばかり。まるで行きたくないみたい。
何か1つだけでも手伝ってほしい。旅行の計画くらいしてくれればいいのに。
それに、私の言うことは、とにかく何でも全否定します。
お小遣いだって、何に遣っているんだか、足りないと言って家計費が苦しいのに追加ばかり。
こんな風に変わるなんて思いもしなかったし、本当に不満が溜まる一方です。
結婚前は、気遣ってくれた優しい旦那さま。
この奥さまの気持ち、「わかる。うちと同じ」と感じる女性も多いでしょう。
しかし、そんな些細な不満「そこまで気にすることではないんじゃ?」と感じてしまいがちですが、本人にとっては大きな問題。
ほんの小さな不服が毎日蓄積、大きな不満へと悪化していくのは当然ですね。
また、人には言えないもっと深刻な夫婦間の悩みが根本にあるのかもしれません。
結婚前は可愛かったのに【なぜ妻は変わった?】
一方、この女性の旦那さま側のお気持ちを伺ってみました。
〜実例〜36歳 夫の言い分
そして、長年の友達付き合いの中、見た目ではなく、何にでもひたむきな性格にどんどん惹かれていき、結婚したいと思うようになりました。
妻は付き合い出してから、特に結婚してから、私が一番好きだったひたむきな面が見えなくなりました。趣味だったお菓子作りやガーデニングも、忙しいからと言って一切しなくなってしまったし、「太ったからダイエットしなきゃ!」と言ってもいつも口だけ。
言ったそばから、ケーキにお菓子・ジャンクフードを食べています。
正直、呆れてしまいます。
化粧もせず、だらしない格好でパートに出る。本当に女か?という感じで、結婚前とは変わってしまいました。
家のことも適当で、部屋が常に散らかっている状態。食器乾燥機には、いつまでも食器が残っていて、そこから使うというありさま。
一生懸命にもなっていない家事を、手伝えなんて…「ちょっとくらいいいじゃないか」と思います。むしろ、そんな散らかっている状態で、私の手伝いがいるのかと疑問に感じます。
同僚や部下も呼ぶことのできない家です。
子どもができてから、輪をかけてだらしなくなった気がします。さらに、口を開けばパート先の愚痴を言う。週に3回たった数時間しか行っていないし、私が聞く限り妻のわがままに思える内容ばかり。
私は、仕事から疲れて帰ってきてそんな嫌な話を聞きたくありません。
だから「そんな風な考えはよくない」と言っても、全く聞き入れません。
つきあっていた頃、食事に招待してくれると、私の好物をたくさんふるまってくれていました。
ニコニコしながら私の食べる様子を見て「いっぱい食べてね。もっとあるよ。もってこようか?」なんて、本当に可愛い彼女でした。
それが今では、文句ばかり。
「なんで子どもみたいに食べちゃって、人のこと考えないの?私の食べる分くらい、残しておいてよ!」とキツい口調で言ってきます。
妻のことを考えない私も悪い。
しかし、美味しいからつい食べてしまって、「あっ」と気づくのですが…。わかっているなら、はじめから大皿に入れなきゃいい。
「食べてしまうんだからしょうがないだろ!それぞれ分けてくれ」と言っても、「洗い物が増えるから嫌だ。」と言い、意味がわからない。
さまざまな不満があるけど、言ったところで、喧嘩になるだけだと思って黙っているけど、とにかくしつこい。
家にいても面白くないし、ゆっくりしたくてゲームをしていると、文句を言う。
子どももいるし、ケンカしたくないんですよね。
とりあえず、私ができない家のことをしてくれているし、子どもの面倒も任せっきりだから、仕方がないのかもしれませんが、こんな風に変わるなんて予想外でした。
結婚前は、ひたむきな性格で可愛かった奥さま。
結婚してから、ひたむきさがなくなったように感じられ、だらしなくなってしまい、手伝いたい気持ちにもならない。
既婚男性は、賛同できる部分があるかもしれませんね。
優しかった夫が変わった?/可愛かった妻が変わった?
このご夫婦の言い分を、それぞれ聞けばどちらの気持ちもわかりますよね。
- 女性側から聞く:「優しかったのに…男ってそんな風に変わるのよね〜」
- 男性側から聞く:「可愛かったのに…女ってそんな風に変わるんだよな」
こちらの旦那さま・奥さまは、結婚前にはわからなかったことが、結婚して明らかになり「変わった」のでしょうか?
このご夫婦の場合、そうとは言えないと感じますが、いかがでしょう。
妻
- 独身時代と違いやることが多い上、疲れやすくなってしまいあっという間に過ぎ去る毎日、掃除や身なりに構っていられない
- パートで思ったよりストレスがたまり、夫に話を聞いてもらいたい
- 自分に気遣いをかけてもくれない・優しくない夫に満たされないからイライラする
夫
- 初め女性に好意を持ち、一生懸命優しく接していたけど、安心感からか気遣いが薄れている
- 奥さまの気持ちが理解できないから、呆れた対応をしたり、話を聞く気にもなれない
- 家事掃除を適当に感じるから、手伝いたい気持ちにならない
夫・妻それぞれの想い
それぞれに想いもありますし、いけない部分もあるでしょう。
大皿に盛り付けたいのは、洗い物を1枚でも減らすため。ご主人にとっては、1枚くらい。
さらに、結婚前は自分の分など関係なく「いっぱい食べてね」という気持ちが伝わっていたのに、今はない。
嫁の料理が美味しいからつい食べてしまう気持ちも、妻には届いていません。
妻にとっては、「考えながら食べてくれたってっていいじゃない。私に対して優しさはないの?」と思っても当然です。
家にいる時くらいリラックスしたいと思って、ゲームをしたい気持ちもあって当たり前でしょう。でも、妻にとっては、「旅行の計画くらい仕切ってよ」と思うのもわかります。
愚痴を聞いてもらえるのは、夫くらい。だから本音を聞いてもらいたいのに、否定されると悲しくなります。
夫の気持ちもわかりますね。
ですが、何でも「相手がこう」という主張になっています。
両方とも、お互いに相手を一番に考えていた状態が『自分優先』になってしまっているんですね。完全にすれ違い状態。お互いに夫婦円満になる努力が、不足していると言えるでしょう。
性格の不一致の原因、お互いの【努力の遺棄】と同様だとも考えられます。
変わった夫・妻との夫婦円満への道
このご夫婦の場合、もう少しお互いの気持ちを考えて行動すれば、何かが変わるような気がします。
- お互いにしている仕事に対し、感謝し労いの言葉をかける
- いつ来客があっても困らないよう、妻はもう少し掃除を頑張り清潔を心がける
- 夫は、妻が趣味に打ち込んだりするため時間に余裕ができるよう、家事を手伝う
- お皿は小分けするか、大皿に盛っても「私の分3個くらいはおいててね」とお願いしておく
- 夫は、妻のパート先での不満を受け止め、話をただ聞いてあげる
- 妻も、夫の気疲れを考え、少し愚痴を控える努力をする
- 妻は、夫が家でゲームをしたりリラックスできる時間を邪魔しない
- 手伝ってもらうのが当たり前という感覚をもたない
- 常に相手を想い、ニコニコ笑顔を心がける
週に3回数時間でもパートへ行けば疲れるし、ストレスも溜まりますよね。
家事育児とパート全てをこなすのは、本当に大変です。
でも、同じくらい夫も大変。ストレスを抱えるのは同じです。
せっかく家に帰ってきて、愚痴ばかり言われたら…キツいかもしれませんね。
つねに「自分だったらどう感じるか?」と考えなければいけないと言えます。
おそらく、夫婦円満調停では、このようなアドバイスがされるのでしょう。
結婚してから夫が・妻が変わった体験談
結婚してから優しくなった夫
発言小町で、以下のような書き込みがあります。
結婚して2年半、30代前半です。結婚前に3年半同棲していました。
同棲を始めた頃は、小町でよく話題になるようにお互いの生活習慣や常識の違いでの衝突は山ほどありました。
沢山、沢山、喧嘩と話し合いをして、彼ならばと思って結婚しました。
そして結婚してみたら、何かが変わりました。3年以上も同棲していたのに、明らかに違うのです。
何というか、二人とも余裕が出来て優しくなりました。
結婚前は「いつか別れるかもしれない人」だったのが「ずっと一緒にいる人」に変わったからかもしれません。
結婚に懐疑的だった私が今は、結婚は楽しい!と思っています。
結婚して変わる理由は良きにしろ悪しきにしろ、安心感から来るのかなと思います。
こちらの女性は、夫が変わったとは言っても、2人とも余裕ができて優しくなったとのこと。
3年以上も同棲した後、通常円満から遠ざかってもおかしくないくらいの期間です。
おそらく、お互いに努力しているのですよね。
「夫が変わったから」という一方的な考えではなく、「2人」をベースに考えていらっしゃるのがわかります。
妻が変わったから機嫌をとろうとする夫
一方、こういった男性の書き込みも…。
30代男です。元妻は、結婚前は「あなたのためなら何でもがんばる」としおらしく、すっかり信用して結婚しました。
ところが、結婚して1年も立つと、朝から晩まで眉間にしわを寄せて、口汚い言葉を発するようになりました。私は何も変わっていないと思っていますが、百歩譲って私に非があったとしても、ここまで別人に変わるものかと驚きました。
いくら機嫌をとろうとしても無駄でした。でも、彼女をよく知る人にはそれが見慣れた姿だったようです。
自分の女性の見る目なさに落ち込むばかりです。結婚はもうこりごりです。
まあ、しっかり慰謝料をもらったから、実はそれほど後悔はしていませんが。
この男性の言葉でよくわかるかと思いますが、「妻が」と全て妻のせいにしています。
では、自分自身はどうなの?って言いたいところ。
『私は何も変わっていないと思っていますが、百歩譲って私に非があったとしても、ここまで別人に変わるものかと驚きました。』
人は、誰でも自分は変わっていないと思うもの。
この男性も、同じくらい別人になっているかもしれませんよね。
さらに、機嫌をとろうとしても無駄なんて。どれだけ上から目線?と感じます。
中立的な位置から考えて、見る目のなさは、お互いさまと言えるでしょう。
でも…こういった考えになってしまうのが、人間なんですよね。
自身の考え方と照らし合わせてみれば、ハッと気づく部分もあるのではないでしょうか?
色々な問題があり、一概には言えないかもしれませんが、多くの場合片側だけが悪いものではなく、どちらにも原因があるものです。この男性と似たような考えを持ってしまえば、夫婦円満から遠ざかり離婚の危機にもなりかねません。
優しかった夫が・優しく可愛かった妻が変わったから…ではなく、『自分自身がどうなのか?』をまず考えてみてはいかがでしょうか。
人のことを見れば、結構色々気づきます。
わかると共感する場合もあり、ちょっとわがままじゃ?と感じる場合も。
以下のページの不満を見て、どう感じるでしょう?何か、気づきがあるかもしれません。