こんなはずじゃなかった結婚生活。
多くの女性が悩む、夫の言動が元になっている夫婦問題。
『もしかして、これってDVでは?』と、考えている女性も多いでしょう。
どのようなものをDVと言い、DVとなる基準はいったいどう考えればいいのか?
夫からのDV(ドメスティック・バイオレンス)の種類や基準などについて解説していきますね。
この記事では以下についてわかります【目次開く】
そもそもDVって何?
- 配偶者暴力(はいぐうしゃぼうりょく)
- 夫婦間暴力(ふうふかんぼうりょく)
暴力と言えば、身体的なことだけを想像してしまいがちですが、その他の暴力も含まれます。
- 身体的暴力
- 心理的暴力
- 経済的暴力
- 性的暴力
以下のような言動が、DVの基準となっています。
身体的暴力
- 殴る蹴る
- 髪や体を引っぱる
- 突き飛ばす
- 物や壁に力任せに押し付ける
- 火を押しあてる
- 熱湯や冷水を浴びせる
- 首を絞める
- 物を投げる・殴る
- 刃物など鋭利な物を突きつける
心理的暴力
- 無視し続ける
- 大声でののしったり怒鳴る
- 物を壊す
- 暴力的行動で脅す
- 人格をけなし否定する
- 身体的DVを、相手のせいにする
- 子どもを盾に取り脅す
- 何らかの行動を支配する
- メールや電話などを監視する
- 他者との接触を支配する
- SNSで誹謗中傷する
- 異性間の会話を制限する
経済的暴力
- 生活費をくれない
- 相手にお金を払わせる
- 借りたお金を返さない
- 物を買わせる
性的暴力
- 性的な行為の強要
- 無理にAVなどを見せる
- 避妊に非協力的
- 中絶の強制
その他『マネハラ』にあたる言動も、心理的・経済的DVです。
DV被害を受けている女性の割合
内閣府の調査によると、DV被害を受けた女性は、4人に1人。
何度も繰り返し、DVを受けている方は10人に1人という結果に…。
以下のような割合です。
- 身体的暴行:何度もあった3.3% / 1.2度あった12.1%
- 心理的攻撃:何度もあった5.3% / 1.2度あった6.6%
- 経済的圧迫:何度もあった3.6% / 1.2度あった3.8%
- 性的強要:何度もあった3.0% / 1.2度あった4.1%
身体的DVは、命に危険が及ぶ可能性もあり、本当に危険ですよね。
そして、心理的DVでも、心身に大きな打撃を加えてしまいます。
DVで及ぼされる悪影響
夫からの心理的DV・経済的DVなどにより、うつ病などを発症している女性も実際に存在します。
- うつ病
- PTSD(心的外傷後ストレス障害)
- 自殺傾向・不安障害・身体化障害
- アルコール依存症・薬物乱用
- 頭痛・背部痛などの慢性疼痛
- 食欲不振や体重減少
- 機能性消化器疾患
- 高血圧
- 免疫状態の低下
- 早産や胎児仮死
- 出産時低体重
心身の健康を阻害してしまうのが、DVなんですね。
夫のDVが子どもに及ぼす影響は?
離婚したくてもできない、親権はどうなるのか?子どもの事を考えてしまう、さまざまな離婚のその後が心配…
DVでも、離婚したくないと考える方だっています。子どものためを思ってのことでもあるでしょう。
しかし、発言小町で『身体的DVだけど離婚したくない』トピックに、以下のようなコメントがありました。
子どもはもう知っていますよ。
そして頭の中にインプットされます。
ああ、気に食わない時は殴っていいんだ…。子どものために離婚しないのは、子に対する虐待でもあるのでは?
思い違いをしないように。
こちらの身体的DVのコメント。
『子どものために離婚しないのは、子に対する虐待でもある』
ある意味、納得…と感じましたが、みなさんはどうでしょうか。
DVの種類によってケースが違いますが、マネハラであっても、妻をバカにしたり思いやりのない言葉を聞いている子どもがどのように受け取り、どのように育っていくか…。
関係がないわけではありませんね。
経済的DVとまでは言わずとも、お金問題は夫婦喧嘩の大きな原因の1つですよね。
福井大学とハーバード大学がアメリカ人を被験者にして調べたところ、日常的に両親の暴力や暴言を見聞きしてきた子どもたちは、脳の視覚野の一部が萎縮していた
夫婦ゲンカは、子供の脳を萎縮させてしまうのだとか。
- 身体的な暴力を見てきた脳の萎縮率:3.2%
- 「叱る」「脅す」「ばかにする」など言葉の暴力の萎縮率:19.8%
心理的DVは、身体的DVを見るよりも、6倍もの悪影響を子どもに与えているんですね。
やはり、プッチーナの言うように「子どもにこの夫が本当に必要か?」どうかも視野に入れなければなりませんね。