『男』『夫』というものは、なぜ家のことや子育てに協力しないのか?
家事はともかく子育ては夫婦2人で行うもの。
専業主婦であれ兼業主婦であれ、父親なら子育てに協力しても当然ですよね。
夫が子育てに協力しないのはなぜなのか?
夫に子育てを協力させる方法や、イライライ解消法などについて考えていきたいと思います。
この記事では以下についてわかります【目次開く】
夫はなぜ子育てに協力しないのか?
まだ子どもである
夫が子育てに協力しないのは、夫が子どもと同じ『子ども』だからです。
昔、私が母から言われた言葉。
そして、いたずらをする兄に対して不満を持つ長女にも、言い続けてきました。
子どもが子育てをするなんて、できないですよね。
要は、精神年齢の低さが、子育てに協力できない原因です。
子どもである夫は、『子育てをフォローする』という概念を持っていないと言えるでしょう。
ゲームに漫画・トレーディングカード、虫取り、エアガン、フィギア、プラレール…このような趣味を持っている男性って多いもの。
男のロマンとも言いますが、子どもの頃の憧れていたものに対する気持ちを持ち続ける部分、結婚する前は素敵だと感じていた女性もいますよね。
『仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイド MOVIE大作戦2010』という映画に行くとかなんとかいっていましたが、GACKTの新曲『tay the Decade Alive』が主題歌になるって喜んでいて。
別にGACKTのファンではなかったものの、「GACKTさま♡」なんて言っていたんです。
かなりドン引きしましたが、「シャー!」とか言いながら仮面ライダーの変身ポーズを決めたりと、まるで5歳児なみの子ども。
面白かったですよー。
父親としての自覚がない
簡単に考えて、男性は父親になったとはいえ、生殖行為をしただけです。
つわりやその他さまざまな辛さを感じる妊娠期間を経て出産する女性のように、身をもって子作りをしたとは言えない状態ですよね。
子どもが生まれても、父親としての自覚はなかなか感じられず、子育てに参加しようとは考えられないんです。
しようとかしたくないとか、しなければならないとも考えていない夫もいるでしょう。
立ち会い出産がよいとも言われていますが、実際にお腹の赤ちゃんと一緒に頑張ってきたママのような感覚がわからないのは当然。
子どもが成長し「パパ」と呼び出し、少しずつ父親としての自覚が芽生えると言われています。
男も出産できるようになれば、女の気持ちがわかるのに〜って。
すると、友達が言った…
男が出産するようになれば、女が男みたいになっちゃうからやだよね〜って^ ^;
想像するだけで、ゾッとするよ。
面倒臭い
- 自分の好きなように行動したい子どもの夫
- 自分が父親と考えられない夫
面倒くさくて、子育てに協力してくれないのは当然とも言えますね。
スマホゲームだってしたいし、ゴロゴロとのんびりしたい…子どもと同じなんだから、仕方ありません。
仕事で疲れている
旦那さまは、一家の大黒柱。家庭を支えるために、仕事をしていますよね。
仕事で疲れているから、子育てに協力してくれないのかもしれません。
兼業主婦で共稼ぎ夫婦だとしても、男性と女性の仕事へのストレスの感じ方は異なっています。
- 男性のストレス1位:仕事
- 女性のストレス1位:人との関係
- 男性のストレス1位:仕事内容
- 女性のストレス1位:職場での人間関係
男性は、それだけ仕事に対してプレッシャーを感じていると言えるでしょう。
女性は男性にはなれないし、男性も女性の気持ちにはなれないので、完璧にわかり合うことはできませんね。
どう協力すればいいのかわからない
中には、どのように子育てに協力すればいいのかわからないという夫もいます。
- 何を手伝えばいいのかわからない
- 子どもへの接し方がわからない
小さな子どもが苦手な女性もいるでしょう。
それまでの環境の中、子どもに関わっていないとすれば、接し方がわからなくても当然ですよね。
夫も妻も、少しずつ親へと成長していきます。
消極的な旦那さまもいるかと思います。「何か手伝おうか?」と声がかけられず、常に受け身体制の性格で待っているだけ。
妻としては、かなりイライラしますね。
子育ては母親がするものと思っている
『子育ては母親がするもの』と考えている場合も、協力してくれません。
どういった家庭で育ったか、周囲の環境によって、考え方には個人差が出ますよね。
全く子育てしない父親もいます。
父親とキャッチボールなどして遊んだ記憶がない場合など『子どもと遊ぶ』概念を持たずに成長するケースもあります。
虐待や離婚など、家庭環境の負の連鎖も繰り返されるパターンもあるように、自分の父親が全く子育てに関与していなければ、同じ事を繰り返す夫もいるというわけです。
ただ成長の過程で、嫌だと感じたことを子どもには強いたくないと考え、真逆になる場合もあるでしょう。
吉と出るか凶と出るかといったところでしょうか。
子どもに興味がない・子育てをしたくない
『子どもに興味がない』というのも、夫が子育てに協力しない理由の1つと言えるでしょう。
こちらも育った環境だったり、そもそも子どもを望んでいなかった夫もいるでしょう。
夫婦の営みを子作りのためだけに強制され、しぶしぶ応じて命を授かった。
でも、実のところ待ち望んだベイビーが生まれても、喜んでいるのは妻だけという家庭もあります。
妊活中のプレッシャーで陥る『タイミングED』という言葉もあるくらいです。
- まだ欲しくなかったのに
- 2人で楽しむ時間がなくなってしまった
こんな風に思い、「子育てに協力したくない」と考える男性もいるんですね。
協力したが否定されてする気がなくなった
よくあるパターンですが、子育てに協力しているのに、妻にとっては『夫のしているつもりだけの育児』。
そこで出る不満の言葉。
- そうじゃない
- なんでもっとちゃんとしてくれないの?
子育てはもちろん家事全般、手伝っても文句言われるから、いっそしない方がいいと考えてしまう夫。
具体的に手伝った事に対しての文句ではなくても、ごく自然な流れでそういった言葉を発し、知らない間に夫が判断し、妻自身は気づかないケースもあります。
基本的に、男性はあまり多くを口にしませんよね。
妻にとっては、全く手伝ってくれない『育児の大変さを理解してくれない夫』になるでしょう。
でも、夫にすれば「手伝っているつもりだったし、自分なりに精一杯協力したのに」という具合です。
言葉のコミュニケーション『会話』がどれだけ大切なのかがわかりますね。
夫の子育て協力に妻が注意すべきこと
「これくらいわかるだろう」という思い込み
子育てで行わなければいけないこと、手伝ってくれること『これくらい言わなくてもわかるだろう』という妻の思い込みに注意しなければいけません。
女性は『自分の子どもの事なんだから、言わなくてもそれくらい理解してよ。』と思っているでしょう。
- ミルクを飲ませてもらっても、きちんとゲップできていなくて、乳吐きしてしまう
- オムツを変えてもらっても、足の付け根にテープが食い込んで赤くなっている
- 相手をしていると思ったら、お菓子やジャンクフードなどを食べさせている
でも、それは100%不可能と考えた方が賢明です。
『察しない男 説明しない女』という本もありますが、夫は説明しなければわからないんですね。
説明するくらいなら、自分でした方が早い…なんとももどかしい気持ちになりますよね。
でも、それが現実。
自分の考えている事は、自分しかわかりません。ましてや、子どものことは『母親だからこそわかる』と考えた方がいいですね。
価値観の違いを認める
また、妻が考えている子育ての協力と、夫が考えている子育ての協力は、全く異なると考えましょう。
人は自分の価値観で物を言いますよね。
女性が協力してほしい子育ては、自分が行うようなコピーを求めているでしょう。
- 寝かしつけてと言っても、いつまでも遊んでいる
- 遊んでもらったはいいが、泣かせてほったらかしにする
- 着替えさせてとお願いしても、変なコーディネイトで洋服を着せる
- 洋服を出して着替えを協力してもらっても、肩部分がズレていたり、きちんと着せていない
- きちんと言い聞かせてと言っても、「ダメだろう。これからはちゃんとしなさい。」と言うだけ
決まった時間に寝かさなきゃ、生活リズムがズレてしまうと思っていても、夫は『子どもが喜んでいるから…』と考えているかもしれません。
妻は子どもの体調、夫は子どもの気持ち、どちらも『子どものため』を思っていますよね。
『自分の思った通りの育児』は、違う人物にできません。
女性同士であってもわからないのに、異性である夫に『協力してほしい育児内容を完璧にわかってもらおう。』と思うこと自体が間違っていると言えます。
夫に子育てを協力させる方法
夫に子育てを協力させる基本項目5つ
夫に子育てを協力させる基本は、以下の5つです。
- 『私が』困っている状況を伝える
- してほしいことを、指定して具体的にお願いする
- 子どもに教えるように、優しく説明する
- してもらった事にダメ出ししない・文句を言わない
- 協力してもらったら、嬉しかった・ありがとうと感謝する
まず、夫婦をはじめ人間関係がうまくいかない原因は、相手の行動を前に出すからです。
この伝え方では、協力してもらいたくても、夫に気持ちよく子育てに参加してもらえません。
どちらの言い方をされると、協力したいと思うでしょうか?
明らかに、前の言い方ですよね。
「あなたが…」ではなく、「私は…」と、育児の協力をお願いするんですね。
心理の分野では、『YOUメッセージ』と『Iメッセージ』と言います。
「あなたが」とYOUメッセージで伝えると、相手に価値がないと感じさせ、やる気をなくしてしまうんです。
付き合っていた初めの頃、喧嘩が少ないのは、相手を尊重し、お互いにIメッセージで伝えてきているからです。
こんな感じでしょうか。
そして「ありがとう。すごく助かった。」「すごく嬉しい。いつもごめんね。」と感謝の言葉も大切です。
結婚後の男女のすれ違いの原因回避にもなります。
夫専用の子育て事項を作る
夫に子育ての協力をしてほしい場合、夫専用の仕事を作りましょう。
ママとパパ、役割分担をしておくんです。
一言で『育児に協力』と言っても、わからなければ協力しようがありません。
それに、イクメンという言葉もありますが、人には得意不得意がありますよね。できない事だってあるでしょう。
夫ができそうな子育ての仕事を決めておけば、淡々とそれをこなすだけですね。
『家事育児タスク表』を作っておくのもいいですね。
ワンオペ育児は、子どもにとってもよくありません。
奥さまも、毎回『旦那ほんと使えない』というイライラ感もなくなり、一石二鳥。
母ではなく妻として接する
子どもができた途端、全ての愛情を子どもに注いでしまう女性も多いですよね。
結婚は、家庭を持つためではありますが、子どもを作る以前に『この人と添い遂げたい』と思ったはず。
自分の子とはいえ、子どもに嫉妬している旦那さまも多いかと思います。
結婚して2人の時間の充実感を乱す子どもが、若干邪魔だと考えている男性もいるんです。
男性は、子ども。
自分の好きにできない状態、子どもは我慢できないですよね。
そして、案外ナイーブなんです。
子どもができた途端、夫との時間を完全になくしてしまうと、男女ではなくなり、男性は『男』としての価値を見出せなくなってしまうんですね。
夫は、夫の前に『男』です。
常に子育ての協力を催促されて、昼間は仕事・帰宅すれば子育ての手伝い…
「俺はいったい何なんだ?」と感じます。
女性が「私は家政婦じゃない」と感じるように、男性だって「俺は金を運ぶだけ?外でも家でも労働するだけなのか?」と感じて当然ですよね。
だから、私は『パパ』『ママ』と呼び合うのは、あまりよくないと考えています。
子どもがいない2人だけの時間は、名前で呼び合いましょう。
- 子ども最優先ではなく、夫も子どもも同じ扱いを心がける
- 忙しいからといって、女磨きを忘れない
- 夫の良い面を認める発言をする
- 笑顔を向けたり、手ををつなぐ・ハグをするなどスキンシップをする
- 夜の時間を作り、レスをなくす
- たまには2人でデートする
おじぃちゃんおばぁちゃんがおらず見てもらえる人がいない場合は一時保育へ預けるなどして、月に1回くらいは独身の頃のように映画でも楽しみましょう。
夫は、妻の愛を求めています。
夫に愛情を注いでいない状況は、子どもがママに愛情を向けていないのと同じ。
大切な息子娘が、「パパの方がいい」と言えば、悲しすぎますよね。
夫はまさにその感情の中、悶々としていると考えても差し支えないでしょう。
夫の子育てへの非協力的な態度と同じように、夫が満たされていないと、産後クライシスへの悪化も否めません。
fa-angle-double-right夫は、妻を取る…妻に代わりはない、子どもはまた作ればいい
fa-angle-double-right妻は、子どもを取る…全く同じ同一人物の子どもは絶対できないから子が一番大事
こんな意見が多かったような気がします。
みなさんはいかがでしょうか?
子育てしない夫へのイライラは溜め込まない
夫がどうなるかは、女次第。
子どもを育てる前に、夫の教育をしなければいけないのが女なんですね。
とはいえ、結婚を後悔したり離婚したくなるほど、思いやりのかけらも感じない夫もいるのが現実です。
ただ、さまざまなことを考え、できるだけ離婚は避けたいもの。
『子は鎹(かすがい)※』です。
(※夫婦仲が悪くても、子が夫婦の縁を保ってくれる)
私は、少なくとも子どもが大人の世界を理解するまでは、離婚しないで欲しいなと考えています。
「私38、5度も熱出ててね。しんどくてたまらないから、今日お風呂入れてもらってもいい?」
こうお願いしたら…
「無理だわ。入れてくれよ。俺も熱出てるんだよな。」
「そうなんだ。大丈夫?何度あるの?明日仕事行けそう?」
「37、2度。ヤバい。限界。もう寝るわ。」
「…わかった。ゆっくりね。」
フーフー言いながら、2人の子どもをお風呂に入れたこと、はっきりと覚えています。
熱をどう感じるのかは個人差がありますし、私と同じくらい辛かったのかもしれません。ですが、他にかける言葉はないのかと神経を疑ってしまうような出来事。
どれだけ教育しようとしても、はっきり言って変わらない男は変わりません。
夫の冷ややかで心ない態度にムカつきすぎるけど、それでもやっぱり好きだという女性もいるでしょう。
子育てしない夫へのイライラを溜めないように、自分だけの楽しみを作りましょう。
専業主婦の方は、仕事へ行くのも1つの手です。
家にこもっていると、老けていくばかり。
やりがいのある仕事を見つければ、それが楽しみにもなります。収入も増えるし、へそくりだってできますよね。
旦那さまのお給料で自分名義の口座へへそくりをしても、妻のお金にはならないんです。
預金にも、気をつけなければいけませんね。
その他、イライラした時、ちょっとしたいたずらをするのも◎。
なかなかうまいイタズラは思い浮かびませんが、またあらためてご紹介したいと思います。