ボーナスが出ない、制度としてのボーナスがないという職場は増えています。
それでもまだまだ、少なくない数のサラリーマンはボーナスをもらい、その額や使い道が話題に上ります。
サラリーマンの特権のように思われているボーナス。
でも、家事に育児に頑張っている専業主婦だって、ボーナス的な臨時収入は当然欲しいもの。
ボーナスから小遣いを出すなら、夫の取り分は手取りの1割くらいが相場、と言われます。
では、主婦は入ったボーナスからどれくらいお小遣いをもらえるのでしょうか?その辺りを、探ってみました。
この記事では以下についてわかります【目次開く】
主婦がもらえるボーナスからの小遣いの実態
国内のある銀行がまとめた調査結果がありました。(みちのく銀行 『主婦の冬季ボーナスに関する意識調査 2014』)
調査対象は、ビジネスパーソン(サラリーマン)世帯の主婦、600人。
それによれば、調査対象の主婦の3割弱(26.7%)がボーナスからお小遣いをもらっています。
同じ調査で、夫にボーナスから小遣いを渡す割合は、5割弱。
では、いったいいくらもらっているのでしょうか?
この調査での、世帯当たりのボーナスの平均額は、67,8万円。
67,8万円のボーナスから、主婦のお小遣いの額は5, 1万円。ボーナスの1割弱といったところでしょうか。
同じ調査で、夫のお小遣いの額は、5.8万円。ほぼ1割で、主婦より若干多いという結果です。
つまり世間の標準は、夫に手取りの1割、主婦にはそれより若干控えめに、といったところでしょうか。
ボーナスの使い道を知らない夫は多い?
ボーナスのうちどれだけを、主婦である奥さんの小遣いにしているか、友人や知り合いの男性に聞いてみました。
けれども、私の身の周りでは大部分が、「自分の分を取った後のボーナスの使い道は、妻に任せているから分からない」という答え。
それだけ奥さんを信頼している、と言えば聞こえはいいですね。
でも裏を返せば、難しい家計のやりくり半数以上が奥さんに丸投げしているか、無関心かという証拠かも。
正直、私もボーナスの使い道がどのようになっているか、見当もつきません。
- ボーナス以前に、月々の収支は黒字なのか
- 赤字なのか?赤字ならボーナスで埋め合わせできているのか?
- 妻は私のボーナスから自分の分を確保しているのか?
- そもそも共働きの妻にもボーナスが出ているのか、いないのか?
まさか妻にダイレクトに聞くわけにもいきません。
ボーナスからお小遣いを取らない主婦
発言小町を参考にしてみました。
夏のボーナス出ましたね!!
私は専業主婦なので関係ありませんが主人がもらってきました。家のローン、車のローン、税金などに消えそうです。
専業主婦の皆様は、ご主人様からボーナス、もらってますか?
出典:発言小町
- ボーナスほとんど貯金
- 25万のボーナスのうち5万夫への小遣いで、あとは貯金。主婦である自分はなし
- 専業主婦の私はボーナスからお小遣いをもらった事ありません
- お互いに5万ずつ
- 毎回10万もらっている
多く見られたのは、ボーナスが入ってもローンなどの支払いに消えたり『生活費に必要だから、主婦はボーナスから取っているお小遣いがない』という現実。
やりくりするってほんと大変なんだから…。
現金よりモノという選択も
ボーナスが出たら、妻にお小遣いではなく、プレゼントをするという夫もいます。欲しいものを買ってあげるとかも、それに含まれるでしょう。
私も数人の主婦に聞いたところ、ボーナスからお小遣いはとるけれど、金額は決まっていなくて「欲しかったものを買う」みたいな意見が目立ちました。
思い出したのは、私の学生時代からの、ある友人の話。
彼は上下関係の厳しい体育会系の部活出身で、奥さんは当時の後輩。
結婚後も彼が主・奥さんが従の関係が保たれているようで、彼自身も亭主関白ぶりを自慢したりします。
・・・いるんですよね、つまらない拠り所にしがみついて、威張りたがる男が。
そんな彼のところでも、ボーナスが出たら奥さんにプチ贅沢を認めているらしいです。と言っても、闇雲にお金を使わせている訳ではありません。
彼はまず、ボーナスの前に「欲しいものリスト」を出させます。そしてふたりで話し合いというか交渉して、「使っても良い」項目を絞り込むのだとか。
要求を全て受け入れては、亭主関白の名が廃るんでしょうかね?
しかし奥さんも、体育会系の部活で揉まれてきたツワモノ。
ここぞとばかりに、ブランド物のバッグや雑貨、アクセサリーがリストアップされます。エステの全身脱毛と痩身がセットになったコースを要求された事もあるとか。
その時は、ブランド物のポーチを却下して、それよりはるかに高額なエステを認めたそうです。
「だって、いつも綺麗でいて欲しいからさ」
その話を聞いたのは居酒屋でしたが、ドヤ顔をさらに真っ赤にして、鼻息荒く語られました。私は、「こいつ、奥さんに良いように転がされてるだけじゃ?」と思いながら聞いていましたが。
主婦がボーナスの中からお小遣いが欲しい場合は、キャッシュじゃなくって『もの』の提示の方が認めてもらえるかも|!
主婦だって立派な仕事!ボーナスが欲しい!
ボーナスシーズンの度に、夫と妻のそれぞれの取り分が大きな話題になります。
それは、夫婦がお互いに何かしらの不満を相手に抱いているからかもしれません。それはどういうことか?
- 自分の仕事ばかりを棚に上げて、妻が家庭を守っている事に対し、当たり前になっている男性
- 食べさせてもらうのが当然のように考えている女性
主婦業は決して当たり前ではなく、『主婦』としての働きを認めるべきではないのか…。また、夫の苦労を考慮し、常に感謝するべきではないのか…。
主婦業として、ボーナスからの小遣いがあって当然。夫がボーナスから小遣いを取るのも当然
ボーナスについては、夫が精一杯働いたことに対する褒賞の意味があると見る人が、夫にも妻にもいます。
しかし夫が元気に働けるのも、妻が支えているおかげだとして、妻にもお小遣いをと考える人も同様にいます。
- 夫から見れば、自分の汗の結晶のボーナスを妻に取られているのではないかという不満
- 妻から見れば、誰のおかげできちんと働けているのかという不満
あなたの家の夫のボーナス・・・それは夫の働きによるものか、それとも妻のサポートか、どちらでしょう?
夫婦のコミュニケーションが必要ですね。
主婦だって『主婦業』としての仕事をしています。
もしパートへ出ているなら、ダブルワークだよね。
お金の管理しているのが旦那さまの場合『主婦業』としてのボーナスも考えて欲しいですね。
ボーナスをきっかけにした夫婦のコミュニケーション
年に何回もないボーナスの時期、良い機会だから夫婦でコミュニケーションを取ってはいかがでしょう?
先に挙げた友人のところは、夫である彼がほぼ絶対とも言える権限を持っています。しかし、男尊女卑とかモラハラとか、そんなイメージからはかけ離れています。
世のモラハラ夫と彼を隔てるものは何かなぁと考えてみて、思い当たりました。
ボーナスの使い道について、夫婦でしっかりと本音で話し合い、合意する。そして決まった事に、お互いに文句は言いっこなし。
夫婦の信頼関係がなければできませんし、逆にそれで信頼関係が強くなっている面もあるでしょう。
ボーナスの使い道について話し合う事で、夫も家計の実態を理解するかもしれません。
家計を同一にする夫婦だから、ボーナスという機会に、旦那さんに家計について知ってもらうのも悪くないと思います。